CADについて簡単な説明を...。
【CADとは「図面をひく道具」です】 『Computer Aided Design』の頭文字3つをとって『CAD』(キャドと発音します) 日本語にすると「コンピュータ設計支援」のような意味合いになると思いますが...。 メリットとして手描き図面に比べ、作図後の編集や図面レイアウトの調整などを行うことが容易できます。 しかし、あくまで「図面をひく道具」であって「設計してくれる道具」ではありません。 なので当然のことですが最初から最後まで人間が操作して図面は作られます。 手描き図面で言うところの鉛筆・ペン、コンパス・テンプレートのようなものです。 そして、CADには2次元CAD(2DCAD)、3次元CAD(3DCAD)と呼ばれるモノがあります。 次に、 【図面は設計者と製作者の情報伝達手段です】 図面は正面図・上面図・側面図の3面図を使って作成するのが一般的です。 ![]() 上の図のAは正面図、Bは上面図、Cは側面図です。 このようにある方向から見えるとおりに3面図で表す図法を「三角法」といいます。 あとは、図形に寸法・文字要素を記入して図面は完成します。 CADとはこのような図面をひくための道具というわけです。 コレは2次元CADの話です。 更に3次元CADというのは上で説明した3面図を見た方向から貼付けるとできあがる立体的な形状を 画面上で描くことができる道具です。 下の図は上の図面の3Dモデルを斜め方向から見た状態のモノです。 ![]() 線をつなぎ合わせて作ったようなこの状態のモノを「ワイヤーフレーム」といいます。 ワイヤーフレームとは名前の如く「針金の枠」です。骨組みだけのモデルです。 そのワイヤーフレームにサーフェス(サーフェイス)と呼ばれる「面」を貼付けると、「サーフェス(サーフェイス)モデル」というモノになります。 「サーフェス(サーフェイス)モデル」とは「張り子」ですね。 そして前述した「面」とはその張り子に使われる和紙のようなイメージです。 下の図が面を貼って張り子状態になったサーフェス(サーフェイス)モデルです。 立体的に、そして面を貼ったことでこの視点からは本来隠れていて見えない線があります。 ココではあえてその線を点線で表しています。 ![]() これが「3Dモデル」と呼ばれるモノですが、更に張り子の中身が詰まったような状態のモノもあり、ソレを「ソリッドモデル」と言います。この「ソリッドモデル」も3Dモデルですが、コレは前述の通り中身が詰まったモデルです。 イメージ的には粘土で造ったようなモノと思ってもらうと良いかと思います。 ![]() 上の図がソリッドモデルです。サーフェス(サーフェイス)モデルとの区別するため見えない線は点線ではなく完全に消してあります。 「ソリッド」とは「固体」という意味です。なのでやっぱり粘土細工みたいなモノですね。 まとめとして...。 2DCADは平面図形、図面を作成するのに便利な機能が多く「図面を作成する上での細かい設定が容易にできる」ということですね。3DCADにも図面作成機能が付いているでしょうが、図面をひくのみの作業であれば3DCADよりも図面自体の形式を合わせやすく、また操作も圧倒的に簡単です。 3DCADでは造ったモデルデータをあらゆる方向から形状などの確認ができます。 それは、これから造ろうとする製品・商品の細かいところはおいといて「ほぼそのものが見られる」ということです。 こういった使い方ができるのも3DCADの特性と言えるのではないでしょうか。 |