一言に金型といっても用途により金型も様々です

“金型”について。知り得るだけですが、ご参考まで…。


■“金型”とは?■

“金型”とは色々な製品を作り出すための型です。材質としては主に金属でできています。中には金属以外にもセラミックスなどの材質を使用した型もありますが、それらを総して“金型”と称されています。

■様々な“金型”■

“金型”には鋳造型・鋳型中子(シェル)金型、鍛造型、プレス型、射出成形型、ブロー成形型、圧縮成形型、真空成形型、回転成形型、押出金型などなど。その全てにそれぞれの技術・ノウハウが培われ、今日の精密・精巧なものづくりに生かされています。

■“金型”の用途■

“金型”には上述の通り様々な工法があり、“金型”の種類によって成型される製品は様々です。主な用途としては下記の通りとなっています。

鋳造型
鋳型中子型
自動車などのエンジンブロック、シリンダヘッド、ミッションケースなどの成形に使用されます。鋳造型ではダイキャスト金型が代表例です。中子型では生砂型が主となります。
鍛造型高圧力からの塑性変形利用により成形するため、自動車部品などの中でも肉厚があり、なおかつ強度が必要な箇所の製品に使用されます。
プレス型主に自動車の外装部品、家電部品の加工(絞り、曲げ、抜き、寄曲)などで使用されます。
射出成形型様々なプラスチック製品の成形で多岐にわたり使用されます。
ブロー成形型空気やガスなどを材料内側に噴きつけ金型に押し付けるように成形する金型です。ペットボトルなどの中空のプラスチック製品、ガラス瓶などに使用されます。
圧縮成形型型に材料を入れてから、型で押し込み成形する金型。自動車のタイヤなどに使用されます。
真空成形型無数に穴を明けた型に置いた薄いシートのような材料を空気を外側に抜くことによる圧力で成形します。菓子類のプラスチック容器などの成形に使用されます。
回転成形型熱した金型にPE粉末を注入し、金型自体を回転させて成形します。大型のタンク製品などに使用されます。
押出金型アルミやプラスチックなどの材料を製品形状の断面形の穴の型に押し付け、均一な断面の長尺製品を成形します。アルミサッシなどに使用されます。